6810 – マクセルホールディングス(株)

無配に転落したことを、投資家は知っているのだろうか?

旧村上ファンド系の南青山不動産、村上さんの娘さんが経営する

不動産会社が、5%以上の株の買い付けを行ったことにより、

高額配当で対抗したことで、一躍、有名になったが、

あっという間に、今期無配へ。掲示板には、未だに高額配当が

貰えると勘違いしている投資家も、散見されるが、IRを

しっかり読んでほしい。投資家は、基本的に、IRを読まないと駄目だ。

マクセルの起死回生策は、車載用のリチウムイオン電池だ。稼働開始の

アナウンスがないため、現在、準備中なのだろう。それまでの期間、

無配が続く以上、保有する意味がないため、絶好の空売り銘柄となる。

2020年6月26日現在、1008円だが、3桁定着も近いだろう。

コロナウイルスの第2波が警戒される煽りを受けて、小型株は、総じて

下落の煽りを受けるからだ。今まで、3回ほど、下落したが、

4桁に戻したのは、単なる空売りの買戻しだろう。今回以降も、

同じ事を繰り返すか、3桁定着になるか、注目したいところだ。

3月13日の882円が年初来安値である。900円台定着になるかが

鍵となろう。ちなみに、南青山不動産は、高額配当に対して、

ダークプールを使って、売り抜けたと推測される。引き受け手は、

もちろん、誰にも分らないが、大型の個人投資家に分散して

売却に成功したのだろう。しかし、今後、大幅な下落があれば、

車載用のリチウムイオン電池の事業成功を狙った、敵対的TOBが

再び、出てきてもおかしくない。空売りも良いが、まさかの

南青山不動産の再襲来には、要注意だ。踏み上げ相場をまともに

喰らったら、大事故になってしまう。少しずつ売り込み、

値が下がるのを確認しながら、上手く買い戻す戦略が良いだろう。