庶民の投資とは

世帯が保有する純金融資産には、カテゴリがある。

超富裕層:5億円以上

富裕層:1億円以上5億円未満

準富裕層:5000万円以上1億円未満

アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満

マス層:3000万円未満

あなたは、どのカテゴリに属するだろうか?

私自身は、決して裕福な家に生まれた訳ではなく、

一般家庭にも劣る、貧困層に近い部類であり、下町生まれの庶民である。

庶民ともなれば、預貯金などは、マス層の3000万円には遠く及ばず

今はお金がなくとも、社会に出て働けば、貯金も出来る算段であった。

しかし、世の中は甘くなかった。貯金すらおぼつかない、その日を暮らすのに

精一杯なのが実情だった。いわゆる氷河期世代は、ギリギリ正社員になれた者と

非正規雇用、パート、アルバイト、等の2者に分類される。自分は運良く、

正社員になれたが、バブル崩壊後の日本では、過酷なリストラが始まっていた。

入社以降も、中高年を狙ったリストラは継続し、労働組合はあれども

一向に給与は上がらない。いつまでたっても、遅々として進まない貯蓄。

将来への不安は募るばかりである。この頃、しばらくの後、金融ビックバンが

起きた。個人でも、金融商品へのアプローチが容易になった時代。

この当時、ライブドアが世の中を席巻していた。準備できた資金は、

たったの100万円。これでも、精一杯だった。しかし、状況は一変する。

ライブドアショックだ。投資への第一歩は、証券会社に口座を開設する前に

打ち砕かれたが、これは幸運だったと言っていい。金融の世界は、

バブルと崩壊を繰り返す事を、最初に覚えた。これをきっかけに、

投資を始める前に、金融の世界を見極めることにした。

これ以降、様々な金融危機が起こり、その都度、投資を見送り

チャンスを待ち続けた。そして、ついに、その時はやってきた。

リーマンショックである。リーマンショック後の焼け野原に

庶民は降り立った。たったの100万円でも、十分に買える株が、

ゴロゴロしている時代。こうして、庶民の投資生活はスタートした。