蕨(わらび)の変電所火災で、日曜日の首都圏を走る、JR東日本の各路線は、マヒ状態に。
一部の路線は復旧しているが、ダイヤが乱れている。また、復旧の目途が立たない路線もある。
先日、発生した震度5強の地震の影響があったのだろうか? アフターコロナに、思い切り
足を引っ張る火災事故。産経新聞によると、「蕨の変電所をめぐっては平成29年9月にも
点検作業ミスで停電が発生。山手線や京浜東北線、宇都宮線などで最大約40分間運転を
見合わせ、4万人超に影響が出るなど、首都圏の重要交通インフラが簡単に機能停止する
脆弱(ぜいじゃく)性が浮き彫りになった。」との記事がある。(産経新聞より引用)
点検はしていても、事故は起きてしまうものだ。JR東日本と言えば、台風で木が倒れ
平日の朝から中央線を止めたり、架線柱が倒れているのを電車の運転手が見つけたり
色々と細かなところで、散発的な事故が発生している。コロナの影響で、乗車率が下がり
売上げが下がっている中で、アフターコロナの政府後押しがあったのにも関わらず、
この調子では、株主も溜息しか出ないだろう。鉄道株全般は、底入れの気配であったが
やはり、余震に注意する必要がある以上、取引は疑心暗鬼にならざるを得ない。
寄り付きが好調でも、後場で崩れるパターンになるだろう。唯一、期待できるのは
新幹線であるが、東日本大震災の余震と気象庁が述べている以上、完全な底入れと
判断するには、時期尚早であろう。青森でも、震度5強の地震があったばかりだ。
当面は、東日本地域は、地震に注意が必要となろう。含み損の現物ホルダーは、
塩漬けとなるが、上がったところで、空売りの戦略を推奨する。JR東海は、
GOTOの目玉と言ってもいいだろう。名古屋、大阪、京都と、観光都市を結ぶ
東海道新幹線の印象は強い。しかし、連れ安するだろう。寄り付きの天井付近で
空売りというスタイルは、JR東日本、JR東海で有効と見るが、大口の動きには
細心の注意が必要だ。JR西日本は、増資を発表した以上、個人の殴り合いになってる
だけなので、手出し無用だ。脱線事故を出した会社である以上、現経営陣の経営手腕には
大きな疑問が残る。JR九州は、不動産業も手掛けるが、メインは、宿泊物件だ。
本業の鉄道業も、台風が来るたびに、戦々恐々である。災害が多くなってきている昨今、
鉄道株は、下がる可能性が高い。アフターコロナでの上昇期待もあるが、上昇した後の
反動での下げで、空売りで稼ぐというのが、今週のスタンスとして有効と考える。