9020 – 東日本旅客鉄道(株)

蕨(わらび)の変電所火災で、日曜日の首都圏を走る、JR東日本の各路線は、マヒ状態に。

一部の路線は復旧しているが、ダイヤが乱れている。また、復旧の目途が立たない路線もある。

先日、発生した震度5強の地震の影響があったのだろうか? アフターコロナに、思い切り

足を引っ張る火災事故。産経新聞によると、「蕨の変電所をめぐっては平成29年9月にも

点検作業ミスで停電が発生。山手線や京浜東北線、宇都宮線などで最大約40分間運転を

見合わせ、4万人超に影響が出るなど、首都圏の重要交通インフラが簡単に機能停止する

脆弱(ぜいじゃく)性が浮き彫りになった。」との記事がある。(産経新聞より引用)

点検はしていても、事故は起きてしまうものだ。JR東日本と言えば、台風で木が倒れ

平日の朝から中央線を止めたり、架線柱が倒れているのを電車の運転手が見つけたり

色々と細かなところで、散発的な事故が発生している。コロナの影響で、乗車率が下がり

売上げが下がっている中で、アフターコロナの政府後押しがあったのにも関わらず、

この調子では、株主も溜息しか出ないだろう。鉄道株全般は、底入れの気配であったが

やはり、余震に注意する必要がある以上、取引は疑心暗鬼にならざるを得ない。

寄り付きが好調でも、後場で崩れるパターンになるだろう。唯一、期待できるのは

新幹線であるが、東日本大震災の余震と気象庁が述べている以上、完全な底入れと

判断するには、時期尚早であろう。青森でも、震度5強の地震があったばかりだ。

当面は、東日本地域は、地震に注意が必要となろう。含み損の現物ホルダーは、

塩漬けとなるが、上がったところで、空売りの戦略を推奨する。JR東海は、

GOTOの目玉と言ってもいいだろう。名古屋、大阪、京都と、観光都市を結ぶ

東海道新幹線の印象は強い。しかし、連れ安するだろう。寄り付きの天井付近で

空売りというスタイルは、JR東日本、JR東海で有効と見るが、大口の動きには

細心の注意が必要だ。JR西日本は、増資を発表した以上、個人の殴り合いになってる

だけなので、手出し無用だ。脱線事故を出した会社である以上、現経営陣の経営手腕には

大きな疑問が残る。JR九州は、不動産業も手掛けるが、メインは、宿泊物件だ。

本業の鉄道業も、台風が来るたびに、戦々恐々である。災害が多くなってきている昨今、

鉄道株は、下がる可能性が高い。アフターコロナでの上昇期待もあるが、上昇した後の

反動での下げで、空売りで稼ぐというのが、今週のスタンスとして有効と考える。