5020 – ENEOSホールディングス(株) VS編

畠山買い。記憶が曖昧であるが、かつて、芸能界にいた畠山さんという女優さんの株式投資手法である。

畠山(はたけやま)という方だったように記憶しているが、ネットで検索しても、何も出てこないので

自分の記憶から、この畠山買いというのを紹介したい。今から遡ること昭和の時代、バブル景気の時、

売り板には、何十万、何百万という売りオーダーが並んでいるが、ここに、巨大な買い板を当てて

それを見て反応した投資家が、さらに1円上の価格で、買いをぶつけてきた時に、1円の差で、売り

抜けるという方式だ。例えば、売り板が、300万株の売りオーダーであれば、300万円の利益となる。

これを、様々な銘柄でオーダーを次々と出し、利益確定をして、どんどん手仕舞いしていく。この話は、

かなり昔、テレビで紹介されていた話で、株式投資というよりかは、その女優さんの半生を紹介した際に

触れた話題だったと思う。今で言うところの、1円抜きという手法になろう。令和の現在は、1円差で、

分厚い買いと売りのオーダーが並んで硬直している銘柄も、散見される。東証は株式取引活性化と称して

0.1円刻みルールを適用する銘柄を作った。主題にある、5020のENEOSがそうだ。この銘柄は、機関

投資家のターゲットにされることも多く、毎年、夏枯れ相場前後に、酷い空売りを仕掛けられることが、

この銘柄を取引している投資家には、よく知られている。この銘柄の特徴は、極端な小口投資家と機関

投資家が、激しく小競り合いをしているところにある。これに加え、ガチホやナンピンを繰り返す、

忍耐強い個人投資家が多いように感じる。0.1円刻みもあるので、ボラが大きいのも特徴である。

つまり、短期投資向きであり、デイトレには最適である。

値動きのパターンは、自分の分析では、主に、3パターン。

① 2~3円しか動かない

② 10円以上、上がる、又は、下がる。(ごく稀に、20円程度、動くが年に数回程度)

③ 6~7円動く

概ね、①であるが、5円以上動いたら、チャンス到来である。これは、上がった場合に限った話だが、

1万株の空売りをぶつける。大抵の場合、後場から、垂れてくるので、ここで、1円~3円抜く。

逆に、5円以上、下がってしまうと、そこから上がることは、少ないため、その場合は、

買いはやらない。つまり、上値を叩く方式が、成功しやすい。注意が必要なのは、硬直する時が

ある点だ。0.1刻みが、0.3とか、0.4など、元気に飛び跳ねている間は良いが、元気がなくなり動きが

鈍くなったら手仕舞いの合図となる。薄利でも良いので、手仕舞いする。最後は、引け成りに

注目する。買いが多かったのか、売りが多かったのか、歩値で確認しよう。大口が、その日、

何を考えていたか、参考になる。他にも、0.1円刻みの銘柄はあるが、それぞれ、特徴が異なるので、

注意が必要だ。5020は、頑固で意固地なガチホが多いため、多少、下がってもナンピンをする。

しかし、それを見越して、機関投資家は売りを調整してあまり下げないようにしているフシも

感じる。この絶妙なバランスを利用して、この畠山買いは成立する。この銘柄はよく動くので、

損切りは不要だが、高値掴みをすると、リカバリーは難しいので、基本的には、空売り推奨銘柄

である。興味のある方は、是非、お試しあれ。まぁ、正しい表現は、畠山売りではあるが。