9020 – 東日本旅客鉄道(株) 値上げすんなよな

バリアフリー化を理由に、突然、運賃の値上げを発表。

増資をいきなりやった、JR西日本よりかはマシなのか。

在宅勤務の普及で、会社に行かなくても仕事が回ってしまうことを

理解した経営者も多い中、商業ビルが苦戦している。これまでは、

東京一極集中で地方から仕事を求めて、今でも流入は続いているが、

地震などの地政学リスクもある中、首都圏を離れる企業も

出てくるかもしれない。少なくとも、コロナ渦前の状態には

戻らないだろう。リモートで済む仕事はリモートで、という

選択肢を企業が手にした以上、出張をベースに仕事をやらせる

という一択はないだろう。経費と移動時間を考えると、企業に

とっては、出費になる。どうしても出張が必要なら出張する

だろうが、コロナ渦前と比較すれば、減っていくのは

間違いない。相互乗り入れなど、便利になりつつあるJRだが

利用者減によって、都心なのに廃線という路線も、今後、

出てくるかもしれない。たとえ、コロナが落ち着いても、

旅客量は元には戻らないだろう。背景には、日本の人口減も

ある。これに加え、氷河期世代の大半が、非正規雇用である。

彼らが、優雅に新幹線に乗って、東北の旅を満喫するだろうか?

今後は、グリーン車の値上げも考えているようだが、長距離移動

という分野で考えると、高速バス、LCCがライバルとなる。

近距離移動では、リモートワークであろう。しかし、ある程度

鉄道を利用してもらわないと困る訳で、エキナカなど、商業的な

多角化も視野に入れてくるだろう。こういう点では、JR九州の

方が、一歩先を進んでいる。先日も、ブログで書いたが、不安定

要素の多い、JR東海、JR東日本、JR西日本は、触らない方が

賢明だろう。今後、悪い情報しか出てこない可能性が高い。特に

気を付けなければいけないのは、ダイヤ改正だ。これに加え、

編成の車両を減らして、近郊型列車にグリーン車を突っ込んで

きたり、色々と手を入れてくるだろう。フリー切符も、廃止に

なっていくかもしれない。まだまだ旧国鉄色が色濃いので、

人件費に手をつけるのは、まだ先だとは思うが、山手線と

京浜東北線で、ワンマン化を検討しているそうだ。JRは、

旅客の働き方改革の影響を受けながら、自らの働き方改革という

難題にもぶつかっている。テクノロジーの進化で何とかなるかも

しれないが、こういう大きな変化を起こす時は、事故も起こりやすい。

日本の衰退は、交通量を見れば、よく理解できるだろう。

その主役が、JR御三家なのである。鉄道の衰退は、人口減を

推し量る、最も簡単な定規であろう。JR東日本の明日の株価に

注目したい。自分の予想は、下げである!